17周年ストーリー⑤ フードを支えてくれた小嶋ルミさんのこと

chai break のフードのことを書くなら、小金井のオーブンミトンの小嶋さんご夫妻のことは欠かせません。オープンした頃の chai break のフードは、小嶋さんに監修していただいたものでした。

オーブンミトンは、t-break が業務用の紅茶のお取引で初めてお付き合いいただいたお店です。私自身が小嶋さんの味の大ファンだったこともあって、新しい店でミトンの味が出せたらと思い、物件が決まったときに小嶋さんに相談しました。

オープンした頃は、今のロゴマークから着想を得たロールケーキを出していました。バニラビーンズとシナモンの2種類で、どちらも t-break がスリランカから輸入したものを使っていました。覚えている方は、もうほとんどいらっしゃらないかもしれませんね。ランチでお出ししていたケークサレや、アニバーサリーでお出ししているベイクドサモサも、このときに作り方を教えていただいたメニューです。今もメニューに残っている生姜のミルクプリンも、もとは小嶋さんに教えていただいた「生姜のパンナコッタ」です。

オープンした頃のロールケーキ(2009年)

オープンした頃のロールケーキ(2009年)

ランチでお出ししていたケークサレ(2009年)

ランチでお出ししていたケークサレ(2009年)

ベイクドサモサ(2024年)

ベイクドサモサ(2024年)

オープンの準備からオープンしてしばらくの間は、ミトンのスタッフの皆さんに仕込みなどを手伝っていただきました。オープンの前日は夜遅くまで準備に付き合っていただき、その後に開いたレセプションパーティーでは、小嶋さんご夫妻をはじめ、ミトンの皆さんが総出で手伝ってくださいました。小嶋さんご夫妻とミトンの皆さんのご協力がなければ、chai break はオープンできませんでした。

オープンから1年ほどして、最初のスタッフとして来てもらっていたミトン出身のパティシエールが辞めることになりました。chai break のためにレシピを作っていただいたとはいえ、小嶋さんのもとで製菓を身につけたその技術がなければ、あのおいしさは出せません。残念ながら、このときにロールケーキを出すのは断念することになりました。それから1年ほどは、フードをお休みして、ドリンクだけで営業していた時期もありました。

その後、3周年を迎えるにあたって、もう一度小嶋さんに相談しました。スタッフに頼るよりも、私自身が味を再現できるようになった方がいいとアドバイスをいただき、今のマフィンとクッキーを私が直接教えていただきました。

練習と試作を重ねたあと、マフィンを始める当日の朝に焼きたてのマフィンをオーブンミトンに持っていき、小嶋さんに試食していただきました。そのときの緊張感と、OKが出たときの安堵感は、今でも覚えています。「これ、水野さんが自分で焼いたの?」と言っていただいたことも忘れられません。

3周年を機に始まったマフィンをはじめ、同じ時期に始めたフレンチトーストやモーニングなど、今の chai break の原型は、このときにできました。和栗のフレンチトーストに使っている和栗のペーストは、ミトンの和栗のモンブランのおいしさをフレンチトーストでも味わっていただけたらと思い、小嶋さんの本に載っているレシピで作り始めたものです。

オープンから17年が経ち、今ではお出ししていないメニューもいくつかあります。それでも、chai break のフードのおいしさの土台を作ってくださったのは、小嶋さんです。

17周年のお祝いに、小嶋さんが焼き菓子を届けてくださいました(2026年10月)

17周年のお祝いに、小嶋さんが焼き菓子を届けてくださいました(2026年10月)

お花も小嶋さんご自身がアレンジしてくださったものです

お花も小嶋さんご自身がアレンジしてくださったものです

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