17周年ストーリー④ 店内に飾っている t-break のもの

もかの頃は、この飾り棚をはじめ店内に、標さんが世界から集めたコーヒーにまつわる品々が飾られていたと聞いています。紅茶の店を始めるにあたって、貴重な資料とまではいきませんが、紅茶にまつわるものを少しずつ集めて飾ってきました。

飾り棚に並んでいる木の板は、紅茶の木箱の蓋です。現地で紅茶を買い付けると、茶葉は木箱や袋に詰められて送られてきます。以前は木箱で届くことが多かったのですが、今はほとんどが袋に変わりました。お店の外や茶葉の売り場に置いている木箱も、実際に紅茶が入って送られてきたものです。

「UVA HIGHLANDS」と書かれた蓋は、t-break を始めた2001年に最初に仕入れたウバの木箱のものです。「SELIMBONG」と書かれた蓋は、2009年に chai break をオープンしたときに最初に仕入れた、ダージリンのセカンドフラッシュの木箱のもので、赤い文字で t-break の名前も入っています。

「UVA HIGHLANDS」の木箱の蓋

「UVA HIGHLANDS」の木箱の蓋

「SELIMBONG」の木箱の蓋

「SELIMBONG」の木箱の蓋

紅茶は産地で、箱や袋をいくつかまとめた単位で取引されます。スリランカの紅茶は20箱(今は20袋)がひとまとまりで、細かい茶葉の場合は1袋に50kg入っているので、一つの紅茶が1トンになります。ダージリンは5箱がひとまとまりで、1箱に21kg入っているので、一つの紅茶は105kgです。

飾り棚には、テイスティングカップや、産地から送られてくるサンプルの袋なども並べています。仕入れの際には、こうした道具を使ってサンプルをテイスティングし、産地や季節、作り手の特徴が表れた紅茶を選んでいます。天秤とテイスティング用のスプーンは、chai break のオープンのときに、ダージリンの茶園を管理している会社からお祝いにいただいたものです。私は天秤を使っていませんが、現地では今でも、テイスティングの茶葉を天秤で量っています。スプーンの後ろに置いている黄色い冊子は、コロンボの紅茶のオークションのカタログの実物です。

テイスティングカップ

テイスティングカップ

天秤

天秤

テイスティング用のスプーンと、コロンボのオークションカタログ

テイスティング用のスプーンと、コロンボのオークションカタログ

サンプルの袋の中には、「TURZUM DJ01/09」と書かれたものもあります。それまですべて「SUNGMA」の名前で出荷されていたお茶のうち、特に優れたクローナルのお茶が「TURZUM」の名前で出されるようになった、2009年の最初のサンプルの袋です。

サンプルの袋(右が「TURZUM」)

サンプルの袋(右が「TURZUM」)

入り口に飾っている木の板も、同じダージリンの木箱の蓋です。その上の、ロゴマークを刷った紙は、スリランカの紅茶の紙です。紅茶を作ったあとに残る繊維から作られています。この紙で店のショッピングバッグを作れたらと思っていましたが、それは実現しないままになっています。

入り口の看板

入り口の看板

カウンターの後ろに並べている素焼きのカップは、クルハルといいます。インドのコルカタでは、街のチャイ屋さんでチャイを頼むと、このクルハルに注いで出してくれます。飲み終わったら割ってしまう、使い捨てのカップです。一度口をつけた器は使わないという、インドの浄・不浄の考え方が背景にある習慣だといわれています。インドでは今、ガラスのコップで出すお店が多くなってきましたが、コルカタには、今でもクルハルを使うお店が多く残っています。

カウンターの後ろのクルハル

カウンターの後ろのクルハル

コルカタのチャイ屋さん(2014年)

コルカタのチャイ屋さん(2014年)

お越しの際は、飾り棚やカウンターの後ろにも目を向けてみてください。

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